先日

明らかな外傷歴がないのに、

歩くことができないほどの

強い足の痛みで受診されました。

 

診察をすると、

靴もはけない程の痛みと腫れ、赤くなっています。

 

診察の結果

痛風発作

でした。

 

外傷エピソードがなく足の痛み

が出現する疾患は

痛風発作以外にも

ありますが、

今回は痛風発作の

典型的な一例

について記載します。

 

痛風の名前は皆様

ご存知だと思います。

風邪がふくだけで

痛みを感じる

ことが、由来と聞きますが、

風邪がふかなくても

痛みがでます。

 

激しい痛みが起きるまでは

自覚症状がないため、

まさか自分が痛風に

なるとは思っても

いない人もおられます。

 

しかし、

発生数の変化は

30年前の3倍発生が増えています

 

 

まず、

痛みをかばった歩き方で

診察室に入ってきます。

 

また、腫れと痛みの

ために靴ではなくサンダルを

履いている人もいます

 

靴を履いている時は

出勤前後で

特に革靴をはいている

場合は脱ぐときに

腫れと痛みのために

難渋されます。

 

きっかけについて質問

すると、

分かりやすい理由が

不明です。　

もしかしてひねったかも？

 

他の答えとしては

最近、多く歩いた、

スポーツをした

仕事中に階段を利用した

時に捻ったかも？

分かりません。

 

しばらく、ご自分で軽い捻挫と

考えて、湿布、安静などで

見ていたが、痛みが増悪

したために心配となり

受診をされています。

 

痛風発作は血液中の

尿酸が多くなり、

血液中に溶けこら無くなり

関節内に析出したことで

発生します。

痛みがでるので、ほぼ100％

整形外科を受診される

ことになります。

 

 

関節の炎症、

溶けきれなくなった尿酸の結晶

 

この異物を体から出そうする

この、体の反応により強い炎症が起きています。

 

明らかなきっかけなく関節

痛みが出た時に

どの様な特徴があるか？

 

発赤？

腫れ？

熱感？

安静時の痛み？　

 

突然の激痛が起こるイメージがあるかもしれません。

しかし、よく聞くと

最初はムズムズするなどの　

違和感を感じることから

始まり、24時間程度してから

最高の痛みになることが多いと言われています。

 

夜寝ている時や早朝に痛みを感じる人が多いです。

違和感をすでに、昼間から感じている場合もあります。

しかし、当初はどこかで捻ったかな？

などと考えて、様子を見ている人もいます。

 

一般的には

治療をすれば、

症状は数日から1週間で

改善します。その後は、

生活に支障がないことが多いです。

そのため、

本来の目的である

高尿酸の治療を

放置する人が多いです。

 

しかし、

最近では

成人病の発生と関連

があることが分かり

治療が必要と

考えられています。

 

痛みが治っても

本当の意味では治っていません

 

次回は、そのあたりについて

お伝えします。