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女性スポーツの注意点

[2020.09.30]

日本女性スポーツは、世界で活躍する選手が増えています。

現役女性アスリートや、引退後に活動が注目される女性アスリートも存在します。

スポーツをしている女性にとって、あこがれや、目標になります。

日本の女性スポーツのレベルも向上していますので、

東京オリンピックでも活躍が期待できます。

女性スポーツの歴史について簡単に振り返ってみます。

 

第2回オリンピック(1900年) パリ大会。

初めて、ゴルフ、テニスの女性参加が認められました。

その後、陸上、水泳など参加できる競技が増えていきます。

体力,構造などから、格闘技にかんしては参加することが困難でした。

しかし、1988年ソウル大会からは柔道の参加が開始となり、

以後、ボクシング、レスリングの女性参加が正式に種目となりました。

東京オリンピックでは空手、サーフィンなど新しい種目も注目されます。

その一方で、女性特有の問題、悩みがあり注意が必要です。

スポーツによって健康を害することがないよう、適切な知識と

支援体制を構築しなければ、健康で長く競技生活を送れず

実力が発揮できないばかりか、体調を崩したり、怪我へとつながります

まず、知ることが大切です

女性アスリートへの注意すべき3つの項目

  • 無月経  (むげっけい)
  • 骨粗鬆症 (こつそしょうしょう)
  • エネルギーの不足 

疲労骨折発生との関連についての報告

疲労骨折の発生率

三主徴のうち1つある➡リスク2.4~4.9倍

三主徴のうち3つあり➡リスク6.8倍

無月経、骨粗鬆症、食事をチェックをすることが予防に大切です。

無月経とは?

アスリートに多い無月経の原因は、運動によるエネルギー消費量に対し

食事からのエネルギー摂取量が少ない、

いわゆる「エネルギー不足」と考えられています。

正常発来15歳になっても初経がない場合3か月以上月経がない場合が

月経周期異常に該当します無月経をきたす可能性には、

内分泌疾患の可能性もあるので確認が必要です。

それ以外では、肥満、体重減少過度のストレスがあります。

競技別の発生の報告

審美系競技(新体操など)34% 

持久系競技(長距離走、トライアスロンなど)  14% 

と無月経の発生が多いというデータがあります。

(アメリカスポーツ医学会より)

検査としては

基礎体温の測定は、状態の評価のために重要です。

また、血液検査をおこないます。 

 

疲労骨折の原因は?

骨密度の低下により疲労(ひろう)骨折が問題となります。

激しいトレーニングにより発生することがあります。

また、運動性無月経の持続によっても発生する要因

となります。運動性無月経がある場合は骨密度検査を

することが必須になります。

エネルギーの不足とは?

精神的な現認により摂食障害がおこることがあります。

食行動の異常、摂食態度を評価することも大切です。

アスリートが本番で実力を発揮する方策について、

栄養の観点から考え、食事、栄養面がポイントになります。

トレーニング状況によっても異なりますが,トレーニング後の

筋グリコーゲンを回復させるためには,通常トレーニング時では

1 日に体重 1 kg あたり 7 g 程度の糖質補給が目標となります。

体重 50 kg の女性アスリートの場合,1 日に 350 g の糖質が必要であり,

ご飯に換算すると,おにぎり(ご飯 100 g)8~9 個分です。

朝食,昼食,夕食では食べきれないアスリートは,補食等を活用し

主食量を確保することが望ましいと言われています。

主菜は,肉,魚,卵,大豆・大豆製品を使ったメニューであり,

たんぱく質や脂質の補給源となります。

たんぱく質は持久系のアスリートで体重 1 kg あたり 1.2~1.4 g,

瞬発力系のアスリートで 1.7~1.8 g程度とされています。

必要以上にたんぱく質を摂取しても,摂れば摂るだけ、筋の合成が

高まるわけではありません。肉,魚,卵,大豆・大豆製品には,

それぞれ特徴があります。主菜としては,何かの食材に偏ることがなく,

様々な食品を利用することが望ましいと言われています。

副菜は,野菜や海草,きのこ類,いも類を利用したメニューは

ビタミン類やミネラル類,食物繊維の補給源です。

女性アスリートが日々,望ましいエネルギー,栄養素補給を行うためには,

まず基本的な食事の構成(主食,主菜,副菜,牛乳・乳製品,果物)が

継続できているのかを確認すると効果的です。

摂り過ぎや不足傾向にある料理区分が何かを確認することにより,

理想的な食事への改善点がわかります。

アスリートアセスメント

身長、体重、皮下脂肪圧、

骨量、骨粗鬆症、心拍数、血圧、体温、血液生化学データ

目標とする試合で最高の実力を発揮するには

日常生活でのセルフケアが大切です。

整形外科医、理学療法士、柔道整復師、骨粗鬆セラピスト、

看護師、義肢装具士など

多様なスタッフが連携することが重要です

心配なことがあれば、整形外科京命クリニックにご相談ください。

必要時、骨密度、採血、レントゲン、エコー検査にて確認できます。

 

 

 

 

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