マニラのスラム街で感じた、日本の医療制度のありがたさ
こんにちは!リハビリ室のセラピストです。
少し前に行ったフィリピン旅行の体験を通して感じたことをお話ししたいと思います。
フィリピンといえば、セブ島やボホール島などの美しいリゾート地が有名ですが、
今回私が訪れたのは首都・マニラです🌞
マニラは急速に発展を続ける一方で、
地域によっては深刻な貧困問題を抱えており、
富裕層が集まる「BGC(ボニファシオ・グローバル・シティ)」と、
スラム街として知られる「トンド地区」では、
まるで別世界のような光景が広がっています。
特に私が訪れたトンド地区の
「スモーキーマウンテン」や「ハッピーランド」と呼ばれる地域は、
マニラ中のゴミが集まるエリア。
その場所には、"スカベンジャー"と呼ばれる人々が生活しており、
ゴミを拾って売ることで生計を立てています。
強烈な匂い、粗末な建物、衛生環境の悪さなど、
目にするもの全てが衝撃的で、自分の中で何かが大きく揺さぶられました。
この旅を通じて、改めて「日本がどれほど恵まれている国なのか」を実感しました。
日本には、国民皆に保険制度があり、医療費の自己負担は原則0〜3割。
必要なときにすぐ病院へ行き、適切な医療を受けられる環境が整っています。
一方でフィリピンにも
「PhilHealth(フィルヘルス)」という公的医療保険制度はあるものの、
スラムに住む人々がその恩恵を受けられているかというと、まだまだ課題が多くあります。
ケガをしても、病気になっても、医療を受けられない現実。
そんな状況に直面し、
「医療が身近にあること」の大切さを深く感じました。
私自身も医療に関わる者として、
日本の医療制度に日々感謝をしながら、
今目の前にいる患者さま一人ひとりが少しでも元気になれるよう、
日々努力していきたいと強く思いました。
今回の旅は、観光というより“学び”の多い貴重な体験となりました。
これからも色々な国を訪れ、
その土地の現実を肌で感じ、
自分の仕事に生かしていきたいと思います。