リハビリ通信13 圧迫骨折
~圧迫骨折~
京命クリニックです。
第13回の京命クリニックリハビリ通信は「圧迫骨折」についてです。
圧迫骨折とは…??
背骨の一部である椎骨がつぶれる様に骨折する事をいいます。
骨粗鬆症によりもろくなった椎骨がしりもちなどの比較的弱い力でつぶれてしまうものや、骨腫瘍(しゅよう)が原因で起きるもの、交通事故などの強い力により起こるものなどがあります。
コルセット治療
圧迫骨折では安静が大切なので患部の固定をする必要があります。当院ではまず、体幹ギプス(背中から腰までのギプス)を作成し後日装具業者介入の下、コルセットを作成します。コルセットを着けることで骨がくっつくことが期待できますが長期間の固定により身体の筋肉が落ちてしまいます。
寝たきり予防の為にもリハビリで運動をしていく必要があります。
次に圧迫骨折に効果的な運動について説明します。
背筋を鍛えて圧迫骨折に打ち勝とう
きれいな姿勢で!!
目線の高さで上げる!
- 水の入った500ミリリットル or 1リットルのペットボトル用意
- 10秒かけて持ち上げる
- 10秒かけておろす
※3分を1セットを痛みのでない範囲で行う
◎背中の筋を鍛えることによって体幹を強くし悪化予防に期待が出来ます!
最後に東洋医学的な考え方についてです。
東洋医学は独特な理論で人体をとらえています。そのなかで人間の体の中心にあるものは「腎(じん)」(腎臓の働きと考えても構いません)
ケガや病気により著しく体が弱ってしまったときに「腎虚(じんきょ)」(腎の力が著しく不足した状態)にならないような食生活を指導します。
「腎」を補う食べ物には黒色の食材が多く、これはアントシアニン、ルチンなどのポリフェノールをよく含むため、体温を上げる働きや、血液を増やす作用があります。
例えば「腎」を補う食べ物には黒米、黒豆、黒ゴマ、昆布などの海藻、椎茸、蕎麦などがあります。
特に寒い時期には有効なので意識して食べるようにしましょう。
今回はここまでとなります。次回は来年1月発行予定です。