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折れてしまった向日葵は、転んで骨折した骨に似ている?

[2025.06.11]

今日は、昨年の夏にあったちょっと切ない出来事から、

骨粗鬆症についてお話ししてみようと思います。

 

向日葵が折れてしまった夏の日

ある夏の日、庭に咲いた1本の向日葵🌻🌻

添え木をして、水やりも欠かさず大事に育てていたのに、

ある日ふとした風にあおられて、「ポキッ」と折れてしまいました。

 

「丈夫そうだったのに、なんでこんなに簡単に…?」

そんなふうに思ったとき、ふと頭に浮かんだのは人の骨のことでした。

 

骨粗鬆症があると、思ったより簡単に骨が折れてしまいます🦴

 

整形外科には、骨折で受診される方が多くいらっしゃいます。

 

その中でよく聞かれるのが、こんなお声です。

「食事も運動もある程度気をつけていたのに…」

「今まで転んでも骨折なんかしたことなかったのに、なんでだろう…?」

 

実はその裏には、「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」が隠れていることが多いのです。

 

骨粗鬆症ってどんな病気?

骨粗鬆症は、骨がスカスカになり、折れやすくなる病気です。

特に女性に多く、閉経後のホルモンバランスの変化が大きな要因と言われています。

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「こんなことで?」と思うような日常動作でも骨折することがあります。

  • 椅子に少し勢いよく座った

  • ベッドから起き上がろうとしたとき

  • キッチンで洗い物をしていて腰が痛くなった

 

普段なら問題ない動作でも、

骨がもろくなっていると骨折してしまうことがあるのです。

 

「私は骨太だから大丈夫」は危ない思い込みかも…

 

「昔から骨が丈夫って言われてた」

「転んでも今までは折れなかったから平気」

 

そう思っている方も多いのですが

それ、たまたま運がよかっただけかもしれません。

次に同じように転んだとき、骨折してしまう可能性は十分にあります。

 

「転ばない」ことも骨折予防になります!🚶‍♂️

次のようなサイン、思い当たる方はいませんか?

  • 半年に1回以上、転倒している

  • 最近つまずきやすい

  • 歩くスピードがゆっくりになった気がする

 

このような兆候がある方は、転倒リスクが高くなっている状態です。

 

🔄転倒と骨粗鬆症の悪循環🔄

  1. 転びやすくなる

  2. 歩く速度が遅くなる

  3. 筋力・瞬発力・バランス力が落ちる

  4. 運動量が減る

  5. 骨に刺激が入らない

  6. 骨がもろくなる(=骨粗鬆症)

 

こうしたサイクルに入ってしまうと、

どんどん転びやすく、骨折しやすい体になってしまいます。

 

筋肉を保つことが、骨折予防につながります!🏃‍♀️

筋力をつけることは、転倒の予防になり、

ひいては骨折の予防につながります。

 

「歩く」「軽いスクワット」「バランス運動」など、

無理のない範囲で少しずつ体を動かす習慣をつけていきましょう。

 

🛌もし骨折してしまったら?

骨折した場合、

整形外科ではギプスなどで骨を固定する治療を行います。

 

でも、固定するとどうしても筋力は落ちてしまいます。

もともと筋力が少ない方だと、その影響がより大きく、

骨折後のリハビリがつらくなったり、再転倒のリスクが高くなることもあります。

 

向日葵のように、元気に咲いていたのに、ある日突然折れてしまう。

骨もそれと同じです。

 

「今は大丈夫」と思っていても、

今のうちから備えておくことが、未来の健康につながります。

 

「運動はちょっと苦手…」という方も、

ぜひ一度、医師や理学療法士にご相談くださいね。

 

ご自身のペースで無理なく始めていきましょう!

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