リハビリ通信5 肩こり
~肩こり~
京命クリニックです。
第5回の京命クリニックリハビリ通信は「肩こり」についてです。
~そもそも肩こりとは何なのでしょうか?~
症状
首すじ、首の付け根から、肩または背中にかけて、張った・こった・痛い等の症状を有し、頭痛や吐き気を伴うことがあります。
原因
運動不足や精神的ストレス、首や背中にストレスがかかる姿勢を長時間・長期間とることで筋肉が緊張し、肩こりの原因となります。
上の写真は猫背で肩がこる『悪い姿勢』です。デスクワーク、パソコン操作、スマートフォンや携帯電話のやりすぎでこういった姿勢になっていませんか?
肩こりは日常生活での姿勢が大きく関与しています。
特に最近は学生さんなど若年の方の肩こりが多くなっているように感じられます。若い時からこの状態だと、当然年齢が重なるにつれ悪化していく可能性があります。
・・・ではどういった姿勢が『良い姿勢』なのでしょうか?
『良い姿勢』の指標とは
次は肩こりによい運動についてお話します。
肩こり改善のキーポイントは
『大胸筋のストレッチ』
胸の前にある強靭で大きな筋肉が『大胸筋』です
<立ったままストレッチ>
① 壁に手を置き
② 一歩前に出る
③ 20秒ほど伸ばす
<座ったままストレッチ>
① 手を後ろで組む
② 組んだ手を体から遠ざける
③ 20秒 胸を広げる
ストレッチは気持ちよく伸ばすのがコツです。
深呼吸をしながら痛みのない範囲で行いましょう。
最後に肩こりによい簡単なツボ押しについて紹介します。
●風池(ふうち)・天柱(てんちゅう)
首のコリと目の疲れに効果のあるツボ。パソコンやスマホによる疲労解消に有効です。
◎場所
「風池」は首の筋肉のやや外側でうなじのくぼみにあります。
「天柱」は「風池」から親指一本分内側よりのやや下にあります。
◎押し方
それぞれのツボを両手の親指で押しながら、頭をゆっくり前後に動かします。
程よく気持ちいいと感じるまで行うことがコツです。
●合谷(ごうこく)
手の甲にある万能のツボ。首のコリだけでなく肩こりや手のシビレにも効果があります。
◎場所
手の甲の内側、親指と人差し指の骨の分かれ目でやや人差し指側にあります。
◎押し方
親指を「合谷」にあて、気持ちいいと感じる強さでやや強めに押します。
両手でそれぞれ約30回程度押したり揉んだりを繰り返してみましょう。
自分でもできるツボ押しです。お仕事の合間にぜひ行ってみてください。作業効率が上がるかもしれません。
今回の話は以上になります。次回は9月発行予定です。
何か不明な点や、わからないことは診察、リハビリスタッフにお尋ねください。