KYOMEI BLOG
第3回痛風・高尿酸血症 ~痛みが治ったら、もう大丈夫?~
痛風発作のあとも治療が大切な理由
前回まで、痛風発作の症状や、痛風が起こりやすい人の特徴についてお話してきました。
第1回 痛風・高尿酸血症 ~外傷がないのに、歩けないほど痛い~
痛風発作では、歩くことも難しいほどの強い痛みが起こることがあります。
しかし、治療によって痛みがなくなると、
「もう治った」
と思って、その後の受診をやめてしまう方もいらっしゃいます。
では、痛みがなくなれば、本当に治療は終わりなのでしょうか?
今回は、痛風発作が治まったあとも、高尿酸血症の治療が必要な理由についてお話します。
痛風発作の痛みは、なぜ起こるのでしょうか?
痛風発作は、血液中の尿酸が増え、尿酸が溶けきれなくなることでできた「尿酸塩結晶」が、関節にたまることから始まります。
その結晶を体が異物として認識すると、取り除こうとする反応が起こります。
その結果、関節に強い炎症が起こり、
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赤くなる
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腫れる
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熱を持つ
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強く痛む
といった症状が現れます。
つまり、痛風の痛みは、関節にできた尿酸塩結晶をきっかけとした強い炎症によって起こるのです。
痛みが治った=高尿酸血症が治った、ではありません
ここが非常に大切なポイントです。
痛風発作は、適切な治療を行うことで、数日から1週間程度で症状が改善していくことが多くあります。
痛みがなくなって、普通に歩けるようになると、
「治ったから、もう大丈夫」と思ってしまいます。
しかし、
痛風発作の痛みが治まったことと、高尿酸血症が改善したことは別の話です。
発作が治まったあとも尿酸値が高い状態が続いていれば、体の中では尿酸塩結晶ができやすい状態が続いている可能性があります。
そのまま放置すると、再び痛風発作を起こすことがあります。
痛風発作は繰り返すことがあります
最初の痛風発作が治ったあと、
「もう二度と起こらないだろう」と思っている方もいらっしゃいます。
しかし、高尿酸血症が続いていると、再び痛風発作を起こすことがあります。
最初は数年に一度だった発作が、次第に繰り返すようになることもあります。
痛みが強い発作を繰り返すと、日常生活や仕事にも影響してしまいます。
だからこそ、
「発作を治す」だけではなく、「次の発作を起こさない」こと
が重要になります。
長く続く高尿酸血症にも注意
高尿酸血症は、痛風発作だけの問題ではありません。
尿酸値が高い状態は、腎機能の低下や尿路結石などとの関連が知られています。
また、高尿酸血症は、高血圧や糖尿病、脂質異常症、肥満など、生活習慣病と一緒にみられることもあります。
そのため、
「痛風の痛みがなくなったから、もう病院に行かなくてもいい」
と考えず、尿酸値を適切に管理していくことが大切です。
薬は自己判断で中止しないでください
痛風発作が治まると、
「もう薬は必要ないのでは?」
と思うこともあるかもしれません。
しかし、尿酸値を下げる薬は、痛みを直接取るためだけの薬ではありません。
高尿酸血症を改善し、将来の痛風発作を予防することを目的として使用する薬があります。
そのため、痛みがなくなったからといって、自己判断で薬を中止したり、飲んだり飲まなかったりすることは避けましょう。
薬について不安や疑問がある場合は、主治医に相談してください。
毎日の生活習慣も大切です
高尿酸血症の管理では、薬だけでなく、普段の生活習慣も重要です。
例えば、
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食べ過ぎに注意する
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適正体重を維持する
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アルコールを控える
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適切に水分をとる
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甘い飲み物をとり過ぎない
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無理のない範囲で体を動かす
といったことを意識してみましょう。
「すべてを一度に変える」のは大変です。
まずは、ご自身ができることから少しずつ始めていきましょう。
痛みがないときこそ、できることがあります
痛風発作の痛みがなくなると、つい治療も終わったような気持ちになってしまいます。
しかし、大切なのは、
「痛みを取ること」だけではなく、「次の発作を起こさないこと」
です。
そのためには、尿酸値を適切にコントロールすることが大切です。
薬による治療だけでなく、食事や飲酒、体重、水分など、毎日の生活習慣も関係してきます。
では、普段の生活では、具体的に何に気をつければよいのでしょうか?
次回は、毎日の生活の中でも特に身近な「飲み物」に注目して、高尿酸血症や痛風を予防するために気をつけたいポイントをお話します。