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膝関節

脚には股関節・膝関節・足関節と大きく3つの関節がある中で、その中心に位置して、身体の衝撃を吸収するクッションやバネの様な働きをメインで行うのが膝関節です。大腿骨と脛骨、膝蓋骨で構成される関節で、関節の中には半月板や十字靭帯、関節を取り囲むように関節包や側副靭帯があります。さらにその外側を筋肉が支えることで私たちの体を支えてくれて日常生活を送ることができています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

膝関節の関節表面に繰り返しストレスが加わり続けると変形が起きて変形性膝関節症と診断されますし、

関節の間にある半月板に反復したストレスやスポーツなどで急激に衝撃が加わり損傷が起きた場合は半月板損傷となります。

同じように靭帯に損傷が起きた場合は、前十字靭帯損傷・内側側副靭帯損傷と、筋肉を損傷すると大腿四頭筋損傷となり

痛みや膝がガクガクしたり、力が出にくくなり私たちは身体を支えにくくなり生活に支障をきたしてしまいます。

 

 

なぜ膝にストレスが加わるのか?

立っている姿勢が良くないと膝に大きなストレスが加わります。

そして、姿勢が悪いのは股関節や体幹の筋力が弱かったり・全身の柔軟性が低いからです。

理想的な姿勢は、耳の穴~骨盤~膝~外くるぶしが一直線に並んでいて全身で体重や重力の負担を分散できます。

膝にとって良くない姿勢はこの一直線のラインから膝が前後・左右に逸脱している状態です。

綺麗に積みあがった積み木を真上から力いっぱい押しても崩れませんが、バラバラに積まれた不安定な積み木を真上から押したら崩れてしまうのと同じです。

私たちは崩れ落ちることなく踏ん張るので、膝周囲の筋肉が硬くなったりします。この状態が続くことで変形が徐々に進行し筋力が低下したり、さらに筋肉が硬くなったりと悪循環のスパイラルへ陥ってしまいます。

 

〇変形性膝関節症

変形性膝関節症は年齢を重ねるとともに膝の軟骨が少しずつ減り、膝に痛みが生じるものです。

初期では起床時や動き始めにこわばりや痛みを感じることが多いです。歩行時の痛みは動き始めに感じられますが歩いているといったん消え、長時間の歩行で再び痛みを感じます。進行すると短時間の歩行で痛みを生じるようになり、立つ・しゃがむなどの動作、階段昇降でも痛みが感じられるようになります。

 

治療法

・消炎鎮痛剤

・ヒアルロン酸注射(関節表面の保護目的)

 ヒアルロン酸注射を行った群とそうでない群で比較した研究では、

 注射をしていた群で人工関節の手術の移行例が少なかったという報告もあります。

 (書籍:整形内科より引用)

・装具療法

  サポーター(膝が変形して動揺を起こして痛みが出る場合)

  インソール

リハビリ

  膝関節の負担を減らす目的で股関節伸展・内転・内旋のストレッチ

  足関節背屈の可動域をだすストレッチ

  膝がしっかり伸びるようにハムストリングス・腓腹筋のストレッチ

  大腿四頭筋のリラクセーションや周囲組織の柔軟性を出すようなリハビリ

  脚強化の筋力トレーニング

  体外衝撃波 など

 

薬物療法、リハビリテーションを行っても症状が改善しない場合は専門外来へ紹介をして手術の検討を行うこともあります。

 

人工関節置換術(TKA)

膝関節内の痛んだ部分を取り除き、人工の関節に置き換えて関節機能を回復させる手術です。人工の関節に置き換えて、関節の痛みを軽減することができるため、膝の変形によって疼痛や日常生活動作の制限が大きいと人工関節への手術が選択されることが多いです。除痛効果と関節機能の改善に優れており、術後早期から痛みが軽減し、歩行もスムーズになります。ただし、手術によってできた傷口の皮膚、手術する前の硬くなった筋肉はそのままの状態なのでリハビリテーションで皮膚のマッサージ、筋肉のストレッチなどを術前・術後に行うのがスタンダードです。

当院では第1.3.5週の土曜日に、膝専門医が診察を行っているので手術の相談も可能です。

専門医担当表はこちら

 

術後リハビリ

上記の手術を行った後はリハビリを行います。

退院後もリハビリで筋力増強訓練や可動域訓練、歩行訓練などを実施していくことでさらなる生活の質を向上に繋がっていきます。

手術前に当院でリハビリをして、術後のリハビリも継続して当院で行う事も可能です。

 

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