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京命ブログ

こむら返りでお困りの方へ (2020.08.03更新)

こむら返りでお困りの患者様から、相談を多く受けます。

今回はこむら返りについてまとめてみることにいたしました。

その1 起こりやすい部位

ふくらはぎに一番多く起こります

ふくらはぎを「こむら」とも言います。

足首が伸びてふくらはぎの筋肉が収縮してこむら返りが起こります。

痙攣は腓腹筋や足趾に多くみられますが

ふくらはぎ以外では、

大腿、足の裏、足の指、また手指などの上肢でも起こります。

時には、頚部、背部、腹部など上半身でも起こります。  

 

その2 発生しやすい時間帯
  • 睡眠中:夜間有痛性の筋痙攣です。
  • 昼間:活動により筋の疲労がおこる
  • 朝一番の動きだし:
  • 1日中、何度も発生する:内科的な疾患からの理由を考える必要あり

 

 

その3 代表的な症状および原因

血行不良、筋力低下、体温低下、寝る姿勢、生活環境、水分不足

が主な原因と考えられます

◇血行不良:体の冷えや座り仕事等による血行不良(冷えで筋肉も緊張!)

◇筋力低下:高齢による自然なものがあります。女性の場合、女性ホルモンの減少に伴う筋力低下も原因の一つ

◇体温低下:夏の冷房や秋冬の体温低下があります。

◇眠る姿勢や環境:あおむけで重いふとんを使うことも原因となります。

◇水分不足:睡眠中にはコップ一杯の汗をかくと言われており、これが、睡眠時及び朝方につる原因の一つになります。また、お酒やコーヒーの摂り過ぎによる脱水も原因の一つです。

レベルも内容もさまざまなものが原因になっています。

こむら返りは筋肉が過剰に収縮して、局所が隆起し硬くなり、激痛が起こる症状です。重症の場合は筋肉が傷んで肉離れの現象になるため、翌日以降も痛みが残ることがあります。 

医学的には有痛性筋痙攣といわれています。

しかし、腓腹筋以外で起こる筋肉の過剰な収縮も「こむら返り」と言っているようです。

 

 

その4 予防→ポイントは「足関節の伸展+膝の伸展」 

◎重い布団は控え、軽い布団を使いましょう。

◎膝裏にタオルをいれる→膝の伸展で予防。

◎水分補強→寝る前にコップ一杯の水を飲み

◎温める→寝る前に入浴する

◎血流向上→ストレッチ。アキレス腱を伸ばす。つまさきを上下に動かす

◎マッサージ→特にふくらはぎ

つったときの対応

◇ふくらはぎがつった時

ふくらはぎの筋肉を伸ばす。具体的には膝を伸ばす、足首をゆっくりと自分の体幹の方へもどすと、つった筋肉を伸ばすことができます。自分では痛くてできないかもしれませんので家族に助けを求めて一緒に筋肉を伸ばしてもらうといいですね。また、ふくらはぎの中央部分を温めツボをマッサージすると効果的です.

◇運動中につった時

筋肉疲労や過剰発汗による脱水と電解質の喪失が原因です。こまめにスポーツドリンク等を摂取しましょう。

◇内服→漢方芍薬甘草湯

芍薬甘草湯には即効性があり激痛が素早く治まります。こむら返りが起きた時には歩けませんので枕元に芍薬甘草湯とお水を常備しておく必要があります。起こりそうな予感がしたときは寝る前に予防的に内服するとよいでしょう。

 

その5 他の疾患が原因

病気でもこむら返りが起こりやすくなることがあります。

腰部脊柱管狭窄症や糖尿病、慢性肝疾患、甲状腺疾患、透析、腎臓疾患、肝臓疾患、妊娠中、腰椎椎間板ヘルニア、神経筋疾患、腰部脊柱管狭窄症 腰椎椎間板ヘルニアななどで起こることがあります。頻回に起きる場合はほかの疾患に原因がある可能性もあるので検査が必要な事があります。

まとめ

こむら返りは加齢と共に起こりやすくなってきます。

寝る前の水分補給やマッサージなどして血行をよくしておき、枕元に芍薬甘草湯をおいておけば安心だと思います。

長期化する時は検査をして原因を調べる必要があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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