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アキレス腱の痛み

[2021.05.30]

 

 

足の痛み:足首の後方について相談を受けることがあります。

触ってみると、アキレス腱自体や

その周辺に痛みがあります。

アキレス腱部の痛みについて考えてみます。

アキレス腱の痛みには、大きく2種類あります。

 

1:アキレス腱炎:アキレス腱自体

2:アキレス腱周囲炎:腱のまわり

どう違うのかは解剖が分かると

一目瞭然です。

図を見てください。

アキレス腱部の痛み、足底の痛み

アキレス腱への負荷の増加、回数が

増えることで、使いすぎ症候群が

起きてきます。

おきる理由

ランニング動作の前後で足にかかる

負担が変わることが考えられています。

足低にかかる負荷が、足に地面から体重負荷がかかる動作の

前半と後半でアキレス腱にねじれが起きるためです。

その繰り返しにより、アキレス腱に細かい断裂が起きることで、

おきると考えられています。

 

アキレス腱自体とアキレス腱周囲に炎症が起きるものがあります。

この痛みが慢性化することが時にあります。

これは、アキレス腱とその周囲組織の間にある組織(パラテノン)が変性をおこしています。

結果として回復が不十分になると考えられます。

アキレス腱部の痛みを繰り返すことにつながります。

腱線維の損傷もされて起きます。同時に、ふくらはぎの筋肉に負担がかかります。

下腿三頭筋の機能を高めることが大切です。

 

アキレス腱の痛みの中には、アキレス腱自体の場合が多いですが、

アキレス腱ではなく足関節の内側や外側の筋腱炎が原因の時があります。

 

ここの判断が違うと治療が異なる場合があります。

 

原因である部位に注射をして、炎症を改善したり、周囲組織の血流改善や動きの向上を

目標とします。

治療 

安静とスポーツの制限

受傷発生からまだ時間がたっていないようでしたら、

2週間程度の安静、別メニューを行います。

痛みが改善した後には、関連筋腱のストレッチを開始します。

ここでは、右図の腓腹筋、ヒラメ筋をおこないます

運動療法

 アキレス腱に負担が過剰にかかるアライメント異常。

具体的には足の後部が回内、

回外の動きをし過ぎてしまう。

 アキレス腱に関連する筋肉の機能低下。

具体的には、下腿三頭筋の柔軟性が低くこと。

アキレス腱に歩行時に負担がかかる歩容。

具体的には足の前方に負担がかかる。体の重心が前方化している。

痛み開始から早期の場合は、約1か月で運動器リハビリを開始できます。

   スポーツの復帰は段階的に行う必要があります。実際には運動器メニューの

前後ではこまめに局所のクーリングを行います。

靴の注意、メンテナンス

負担がかかる動作を改善する

注射治療  ステロイド注射やヒアルロン酸注射をすることがあります。ステロイドには組織は変性されることがあり、腱断裂を起こすことが あるために極力しないことが望ましい。

機械刺激による治療 

 体外衝撃波を局所に使用します  

          

自己多血小板血漿注射  

手術

 

手術療法 上記の保存的治療を少なくとも4~6か月以上行っても改善見られない場合。

最近のデータでは、手術の成功率は、平均83%副作用6%

と比較的成績が良いため、保存治療にて難治例の場合は

手術の選択位が推奨される。

そのような場合は手術

 

 

予防 温熱治療 

   局部の負担を考えたバランスよい運動メニュー

 

足首の後ろ側に痛みが続くときは

ご相談ください。各種治療についてご相談していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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